◆必殺アンチロールバーの威力
ガレージにMGBが住み着くようになって間もないころ、『アンチロールバー』が装着できるなぞ知る術もなかった。
もとより堅いスプリングを装着しているから、ローリングを酷いと感じることもなかったし、サスペンション機構を観察しても形跡ひとつないのだ。初期生産のディーラー輸入がゆえのことである。
ところがマニュアルを照らすとそれがある。さっそくガレージでクルマの下に潜り込み詳しく観察。
するとまず、サスペンションのロアアームにリンケージ用の穴が無いことを発見し、続いて、シャシーのメインフレームにマウント用のボルト穴を見つけた。
「なるほど、ここに取り付けるのか...」
そう思うと途端にロールが気になり始め、だからコーナーが遅い! と嘆くのだった。実際のところヘナチョコな運転ではバーの在る無しなんか判ろうこともないのだが。
しかし、それはそれ。矢も盾もたまらず、取り急ぎパーツリストからあれこれと物色をはじめる。だが、どれがどんな効果を表すのか、まるで見当がつけられないではないか。う〜む...費用もかかることなので、一旦は諦めて乗り続けることで納得するしかなかった。
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